ミネラルの戯言

ツイートするにはちょっと長い話を綴ります

七部咲き

欅坂46全ツ千秋楽in幕張


またすごいものを見せてもらった。

今しか見れない、

今の彼女たちだから出せた決死のダンスを。

想いを。


話は早速、4曲目、ガラスを割れへ。


平手、過去の公演ではメインステージでラスサビを踊っていたが、今回は違った。
ラスサビの平手が全てを開放し、弾けるところで花道を一人縦横無尽に動き回りセンターステージまで駆けて行き、爆発、咆哮。
駆け抜けるなんてもんじゃない。突進。猪突猛進。
なんて言えば良いか。あれが天才。言葉足らずで申し訳ないがこれはもう見た人にしか分からないのだ。全身全霊の身体の中から出せる全ての力を、彼女は出し切ったのだ。倒れたのかと思った。一瞬時が止まったのかと。曲の終わりと同時にバッと暗転。そして会場から溢れんばかりの歓声、拍手。
すげーもんを見せてくれたな平手友梨奈ァアア!!
と。バチバチに燃え上がっていたんすよ。

そしたらね?


ご存知の方が殆どだと思いますが、このガラスを割れ終了後平手がステージから転落してしまい、その後彼女不在での千秋楽を迎えてしまったと。


いやそんなことあるぅ??

って感じですよね正直。
僕もびっくりして。ガラスを割れ直後なんか偉そうなシーバー付けたスーツのスタッフさん達が鬼の形相で走り回り、担架や車椅子が運ばれていくんですもん。怖い怖い、怖いなぁ怖いなぁ…。どうしたどうしたと。また平手なんかあったか?と。心のざわつきを抑えられないまま、ライブは進行していくわけで。

 


でもそこに、彼女達の本気を見た。

 


ピンチはチャンスとよくいうが、
(メンバーが1人怪我してる時点でチャンスと言って良いのかは分からないが)
起こってしまった事は仕方ない。
乗り越えるしかないのだ欅坂46。 


そこから数曲後、ここで、小池美波。
二人セゾンでソロダンス。
平手がいなくなったのを観客が若干感じ取り始めた矢先

(最初の平手が欅の木に手を差し伸べるところもいなかったため。)
魂のソロ、痺れた。本当に痺れた。

心揺さぶられるなんてもんじゃない。

観てる人全てへ、私の出来る限りの力をという。意思が。モロに出てた。
やはり平手のソロを見たいというお客さんも勿論いると分かっていて、それでも、でも私がこのステージに立たないといけない!という使命感が彼女を奮い立たせる。あの覚悟した顔は、生半可な気持ちじゃ出せないよ。早速出てしまうけれど彼女がMVPです。いやマジで。


キミガイナイでサビに入る時、今までは平手と梨加が交互に抜かれてたんだけど、勿論平手不在の為梨加が抜かれ続けてた。あの無機物のような瞳。痺れた。


避雷針、平手が理佐に抱き付く所。理佐ポジションに着くも、ただ棒立ち。ややシュール。

ラスサビ、最初は平手志田理佐だったのにね。今回は理佐しかいなかったもんね。何度も言うようだけど、やるしかないもんね。急遽センターのポジションに立ち後ろに続くメンバーを従える。堂々としてたね。君のその想いは届いています。

理佐、関係ないけどMCで振られる度に、えぇ〜。から始まるの癖だよね。かわいいよね。


サイマジョ鈴本がセンターのポジションを空ける空ける。

モーセの時は誰も通らない。その空いた王の道をアップに。鈴本が髪を振り乱し大人への反逆を叫ぶ、叫ぶ。
その先を見据えた瞳。カッコ良かったなぁ鈴本。
お前の言葉は俺らに伝わってるよとすぐさま教えてあげたい。
サイマジョの最初、人が溢れた交差点をどこへ行く。平手いないし声流れなかったんだけど、そこでまさかのオタク大合唱。謎の連携。悪くない。


せかあい、冒頭のポエトリー、平手の台詞の所instになっててメンバーが全身でリズムを取るだけ。という奇抜なこれは何を見せられているんだっ!みたいな状況だったんだけど、そこでもまさかのオタク大合唱。
個人的には嫌いじゃなかった。平手いないやん、これやばいやんって思っているであろうメンバー的にも嬉しかったんじゃないかな。
斜に構えていたはずが、気付いたら頷いてた。


で、最後のポエトリーマイクに声は乗っていなかったんだけど、守屋が凛々しい表情を浮かべ平手の台詞を言っていたの熱かった。
あーゆーの咄嗟に出来るのは流石守屋茜。といったところか。


またもや余談だが、散々言われてるけど、夕立も予測出来ない菅井友香さん。いつもいつもキラッキラで。
推しじゃない人も、みんな褒めてくれてて俺まで嬉しい。良かったね。ちなみに俺は見る度に恥ずかしくなっちゃってつい笑ってしまいます。


アンビバレント、これは俺の心持ち的に平手いないことよりも、千秋楽!本編最後だ!っていうメンバーの気迫を楽しもうと存分に暴れてみた。上村後半少し疲れが見えたが、やり切った。偉い。セトリ過酷だろうし、この状況だし、肉体的にも精神的にも限界だっただろうに。やり切ったんだよ。
どのメンバーにも言えることだが、すげーキレ良かった。不足してるメンバーもいるけど、でもそれでも三年間の集大成をここに見た気がする。
菅井友香さんのアンビバポーズ?のファン。


アンコールになり、
手を繋いで帰ろうか、菅井友香さんしか見ていないのだが、今日も今日とて可愛い。
このパフォーマンスの為にチケ代払ってるんだろうなと心底思う。
平手の事もあり、お客さんにも思う事があるだろう、と分かっている中で、その中でのあの笑顔。応援するしかないじゃないか。あなたの頑張りを見て元気が出る人が何人いる事か。感謝しかありません。
ちなみに幕張初日、とうとう最後にあかねんがゆっかーにキスした訳だが。あのキス待機菅井友香さん、非常に良い。あれを見て推し変しない人、逆に尊敬。


危なっかしい計画、ここでの曲フリいつもは「最後の曲です!」だったんだけどこの日は、「もう一曲やらせていただいても良いですか?」だったんだよね。あぁ、ダブアンあるのかな?とドキドキしながら始まる危なっかしい計画。
鈴本、ふーちゃんみい、土生煽り。鈴本の煽りは上がった。鈴本も笑う曲であまり笑うタイプでは無いのだが、この危なっかしい計画は楽しそうだった。はっちゃけていた。楽屋テンション、楽屋芸人ならぬ、楽屋アイドルの鈴本の素の姿がパフォーマンスに垣間見えた気がする。

 


そんでそんでよ。
オタクが掛け声をやめない。欅坂46欅坂46!と止まない声。あいも変わらず揃わないが。
どうなるのかと息が重かった。正直諦めてた。もう戻ってこないんじゃないかと。一分一秒が長かった。

そしたらメンバーがわーと走って来て、開口一番。

 

菅井友香「てちが帰ってきましたー」


あれ、いるやん。って。ひょこって。

うわ、良かったなって。

今日一番の歓声だった気がする。そんなてち、頭ペコペコしてた。


菅井友香「今しかない時間を大切に四年目もメンバーみんなで駆け抜けていきたい。今まで21人でやってきたことは間違いじゃないと今皆さんを前にして思えます。」的な事言ってた。
そしてゆっかーMC中よく泣かなかった。君の言葉で周りが泣き出してるのも分かってて、ゆっかー自身も平手の事が心配だっただろうに。キャプテンだからって堪えてたんじゃないかな。お客さんの為にも、メンバーの為にも、って。自分の気持ちを言葉にして伝えられる貴女は強い。
Wk(だぶけや)始まった瞬間スイッチが切れたように溢れてきた涙を拭いながらも一生懸命ステージに立つ貴女は素敵だ。本当に素敵だ。


Wk平手終始微笑んでた。

メンバー、泣く者も、泣かぬ者も。
鈴本ねる織田小池菅井上村齋藤佐藤石森
この辺は泣いてたんじゃないかな。ボロボロ泣いてたね。織田とか上村佐藤とかはMC中から号泣だった。


逆に泣かずにお姉さんしてる梨加とか、本来は妹の年齢なのに堂々とやり切る小林とか米谷とか。
欅坂は年下がほんと頼りになるね。笑


メンバーの涙の意味はなんなんだろ?って。
不安、心配、後悔、達成感?
平手がまた居なくなっちゃうんじゃないか。
もう戻ってこないんじゃないか。
このメンバーでやるのは多分最後。
お客さんへの謝罪、平手無事でよかったの安心。
笑い泣き、平手を見て泣く、平手を見て笑う。

色々考えたけど多分この辺。


大変だったよな。プレッシャーも凄かったと思う。周りには分からない様々な葛藤があるんだと思う。


と、ここまで書いていて追記
9/6のshowroomで織田と長沢がメンバーだけに見えるモニターに三年間の写真が次々とフォトシアターみたいに流れてたって言ってたみたいで。
そりゃ泣くわ。


平手の微笑みの意味もなんだろ〜って。
メンバー泣きすぎだよ、なのかな?とか
私は大丈夫だからと安心させてるのかな?とか
自分だってライブ出れなくて凄く悔しいだろうし、来てくれた方に申し訳ないという感情もあるだろうに。
あの場では笑って、
心配してくれたメンバーの為に微笑む。
お姉さんなのか、最年少なのか。わからないね。


平手推しもある意味満足なんじゃないか?
たしかに、殆ど彼女のパフォーマンスは見れなかったかもしれない。
でも見たかったてちのあの懐かしい微笑み。
あれで泣かない人いるんかな?メイクも薄く見えたし髪のセットも無し。平手友梨奈(17)って感じだった。 
すげー優しい瞳をしていた。はぁ、この安心感よ。メンバーの笑ってる姿がこんなにも心を揺さぶるなんて。
これがアイドルなんだなって。
鈴本、平手を見て号泣するし、
理佐、涙目で平手の肩をポンポンして平手クシャって笑うし、エモいね。エモい。

一回、平手がメンバーの方向いて両手を広げてなんか言ってた?のかな。そしたら一番近くに居た鈴本とねるが更に泣き出して。いや何した平手?って。そんなんアリ?よく分からんけどおじさん泣いちゃうよ。ズルいよねそーゆーの。

ほんと今しか見れないものだった。


特に、急遽センター代打を務めた小池、鈴本(鈴本実際は違うけど実質センターのように感じた)の涙がグッと来た。そんなフリ固めをしてた訳ではないだろうに。あの場で急にやれるか?と言われ(自分の中で決断しただけかもしれないが)はい。と言えるその自分への自信。
成長したんだ。もう、平手だけじゃないんだと。
私たちが、彼女の居場所を守ってあげる。
その一心で突き進んでたのかな。

 


あのWk、

目の前で広がる光景が幻のようで
本当に今しかないこの一瞬一瞬を大事に、
割れ物に触れるように噛み締めていたメンバーの瞳から溢れる涙は、何よりも美しかった。


結果的に2ndアニラの延長戦のようになった千秋楽。
あれがなかったら今回の公演はなかった。
全ての経験は生きているんだと、本人たちも実感出来たんじゃないかな。

 


いやぁたまらんかった。終わった後、うわぁすげえな欅坂。しか言えなくて、言葉に詰まっちゃって。ずっと放心状態で椅子に腰掛けてしまった。 大迫ハンパないって!だわ。関係ないか。そうか。


いつも想像を超えてくる、予測出来ないアイドル。


今はまだ、満開ではないけれど、これから先絶対にその景色を見せてくれると信じている。
その可能性を強く感じた。儚い、繊細な。多感な女の子たちの、弾丸のような圧倒的パフォーマンス。
素晴らしいライブでした。

 

卒業するメンバーのこれからの活躍と幸せを。

活動休止中のメンバーが笑顔でまた戻ってこれるようにと。

そんな願いを込めて。

 


まだまだ。これから。                      9/6